対象床材

  • 無垢
    挽板/突板

    ウレタン/UV
  • 無垢

    オイル
  • シート

    シート貼り

天然素材としての木材の特徴

木材は人と同じ生き物であり、呼吸しています。 水分の吸放出をする調湿機能を持っており、周辺環境の影響を受け変化が起こります。 ご使用のフロアには、天然素材ゆえに起こりうる現象があることをご理解ください。

床鳴り
フロアの継ぎ目部分が擦れて音が発生する場合があります。これは天然素材の調湿機能が働き伸び縮みすることによって発生する現象です。その他水分やワックスなどの浸み込み、下地の条件などでも発生する場合があります。
反り・突き上げ・隙間
調湿機能によりフロアが伸び縮みすることで、継ぎ目部分が反りや突き上げにより盛り上がったり、若干の隙間が発生することがあります(樹種により、伸び縮みする大きさは異なります)。
色のバラツキ・変色
天然木は生き物であり、1本1本の表情が異なります。色調のばらつきはこの影響であり、それぞれの個性です。 また、日光や照明の光により色が変わったり退色することがありますが、これも天然木の特徴とご理解ください。
エアコンなどによる乾燥
エアコンや強制排気型の暖房器具を長時間使用していると、室内の乾燥によりフロア表面にヒビ割れが生じたり、継ぎ目部分に隙間が発生することがあります。加湿器などで適度に湿度調整を行ってください。
※加湿器からの蒸気でフロアを濡れたまま放置しないようご注意ください。

虫害

春から夏にかけてフロア表面に1~2mmほどの小さな穴が開き、その周辺に細かな粉が現れることがあります。これは、ヒラタキクイムシが木材の中で羽化し、外部へ出て行くために開けた穴です。粉は、幼虫時の食べかすや穴あけの際にでたものが、穴から外に飛び出してきたものです。 このような状況が見られたら、専用の薬剤を散布・注入するなど、早期対応が必要です。専用薬剤はホームセンターなどで入手できますが、処理専門の業者にご相談されることをお勧めします。 なお、ヒラタキクイムシの生態は1世代1年です。薬剤処理の後、1年程度は様子を見ていただく必要があります。

天然木の特性

天然木を使用した化粧単板は、同じ木でも木目や色調に違いが生まれたり、小さな節入り皮などが含まれる場合があります。柾目や板目の違いで、表面塗料の吸い込みが異なり多少の色違いが生じることもありますが、環境に配慮し自然の木をそのまま活かしています。天然木ならではの豊かな個性、素材感と風合いを活かした美しい素材です。

色調のバラツキ
ピースごとに自然な色の濃淡やバラツキが生まれ、明るい色は特に目立ちます。
木目のバラツキ
木の切り出し方・仕上げ方などによって、柾目・板目・杢目など表面の見え方が変わります。
源平
1ピースに赤味と白太が混ざった部分で、明るい色は特に目立ちます。

樹種の特徴

メイプル
絹のような光沢と白さを兼ね備えた重厚な木目は、衝撃に強いのも特徴です。

木目

材色の濃淡

照りの表情

入り皮

シュガーマーク

オーク
心材は淡黄褐色で表面の美しい斑が特徴です。豊かな木質感を持った耐久性の高い樹種です。

木目

材色の濃淡

チェリー
高級感を引き立たせる緻密な木肌が特徴で、白っぽい赤茶色は使いこむほど美しい飴色となります。

材色の濃淡

照りの表情

ガムポケット

入り皮

チーク
光沢ある木目と独特な芳香、硬度が特徴で、世界的に高級材として扱われています。

木目

材色の濃淡

照りの表情

ヤニスジ

ウォルナット
米国東部全域に分布。心材は茶褐色で、表面はほんのり乳白の味わいある木目です。

木目

材色の濃淡

照りの表情

フロアにある部分的に白いものはなに?

木材の辺材(へんざい)という部分で、白太(しらた)とも呼びます。木材の切り口から見ると、辺材は丸太の外側の部分に当たります。 樹種によりますが、一般的には心材(しんざい)には色がつき、辺材は心材よりも薄く白っぽくなります。自然素材ならではの表情・個性です。
フロアの材料は、円形の丸太から四角い材料として切り落とすため、右図のように辺材が入る木材も生まれます。このような板を「源平」と呼びます。 限りある自然素材を、無駄なく有効に活用し、木材の天然の模様や風合い、質感をできるだけそのままにお届けしています。
木材の色は、光や空気、熱などにより年月をかけて少しずつ変化していきます。その中でも心材の色は比較的早く変化します。心材と辺材も徐々に同じような色合いに落ち着いていきますが、数年~十数年ほどかかる場合があります。

赤身と白太が混在した「源平」 その由来は?
  • 樹芯の周りを取り巻く赤っぽい部分を「芯材」といい、その色合いから「赤身」と呼ばれます。
    それに対し、外側の白っぽい部分を「辺材」または「白太」と呼びます。この赤身(芯材)と白太(辺材)が混在している板などを源平といいます。源平という言葉は、昔、源氏が白旗、平家が赤旗を掲げて戦ったことに由来するとされています。

節は欠点ではない!

木材の節は、ひと昔前であれば「欠点」として扱われ、節のない部分を使用してフロアを作ってきました。しかしながら、最近は自然の素材を活かしたものづくりの考え方が主流となってきており、節もその「特徴(キャラクター)」として扱われるようになってきました。 環境配慮の面からも、節に限らず前ページで記したいくつかの木材の特徴を活かしたものづくりは、木材の有効利用につながるものです。
節は、木材の幹が太く成長する過程で、枝の元の部分が幹の中に包み込まれて出来たものです。 節には「生節(いきぶし)」と「死節(しにぶし)」があります。 「生節」は枝の元の部分が生きている間に幹の中に取り込まれて出来たもので、幹の組織と枝の組織がつながっています。 「死節」は枝が枯れた状態で幹の中に取り込まれたもので、幹の組織と枝の組織がつながっておらず、製材した際に節が抜けてしまうこともあります。 節のある木材を使用してフロアを作る際には、節の大小の選別やパテによる補修などを行うことで、お客様に安心して暮らしていただける製品になるよう心がけております。