TPM活動

住友林業クレストでは、TPM(Total Productive Maintenance)活動を推進しています。

TPM(Total Productive Maintenance:全員参加の生産保全)は、
ものづくりに関わる全員が当事者となって、生産活動を常に最高の
状態に保ち続けていく仕組みのことです。
住友林業クレストでは、製造工場が中心となって全従業員が同活動に取り組み、たゆまぬ改善を続けています。

背景と経緯

製造現場に課題が尽きることはありません。常に最高の品質で製品を生み出し続ける過程では、製造工程でのロスが発生したり、予期せぬトラブルへの対応が必要になることもあります。多拠点で生産活動を行っている住友林業クレストにおいても、過去には次のような課題がありました。

TPM活動以前に見られた課題

住友林業クレストのTPM活動

こうした背景を改善するために、私たちは2014年からTPM活動を特に「人」と「設備」の2つの側面にフォーカスをあてて展開。ものづくりの原点に返って、継続的に組織全体で取り組んでいます。

人の体質改善+設備の体質改善 → 企業の体質改善

TPM活動の3つの根幹

まずは限られたメンバーでモデルサークルとして活動を始め、試行錯誤しながら方法論を確立。小集団での相互学習、研鑽から組織全体までを網羅する「全員参加」、自らの組織内で完遂できるように人材育成も行う「自主保全」、そしてあらゆるロスの削減を目指す「ロス・ゼロ」の3つが、住友林業クレストのTPM活動の根幹です。

全員参加 自主保全 ロス・ゼロ

全員参加の運営組織

TPM活動では、製造に携わるすべてのスタッフが例外なく役割を持って、当事者として取り組む組織になっています。ロス・ゼロを実現するために必要な活動を組織全員で分担しながら取り組み、その全員が力を合わせることで、常に高い品質を保ち続ける努力を続けています。

重点目標

重点目標

TPM活動では、6つのポイントを重点目標に掲げています。それぞれの観点で改善を繰り返しながら、製造工程のあらゆるロスを削減していきます。住友林業クレストは、「クレスト=頂(いただき、頂上)」という社名のもとで常に最高の品質を目指していきます。

生産性
Productivity
設備の改善と作業の見直しでロスを顕在化し、ロス排除により生産性を向上させる
品質
Quality
作業の標準化、商品設計段階における検証強化、発生原因追求徹底によりクレーム削減する
コスト
Cost
調達コスト低減、歩留まり向上、仕損じ削減、経費削減等に努め、コストダウンを図る
在庫
Delivery
在庫管理ルールの運用による、在庫金額の適正化を図る
安全
Safety
ヒヤリハット、安全遵守等、安全活動の実施により、労働災害ゼロを目指す
モラール(士気)
Morale
人材育成に注力し、設備に強い多能工技術者の育成を図る

活動風景

活動報告会の様子

TPM掲示板

工具の整理整頓