対象床材

  • 無垢
    挽板/突板

    ウレタン/UV
  • 無垢

    オイル
  • シート

    シート貼り

日常的にご注意いただくこと

お手入れやご使用方法を間違えると、フロア表面に異常が発生する場合があります。
十分にご理解のうえご使用ください。

水濡れはすぐに拭き取る

水漏れに注意が必要な場所

フロアは水気が苦手です。長時間濡れたままにしておくと、シミ・変色・浮き上がりなどの原因となります。また、乾湿を繰り返すとヒビ割れの原因にもなります。

【植物】室内に置いた植木鉢の下には、必ず水受け用の容器を敷きましょう。また、こまめに鉢の場所を変えてください。
【水まわり】キッチンや洗面所周辺など、水が飛び散りやすい場所は、マットなどを敷いて保護しましょう。
【窓・縁側】窓や縁側からの雨の吹き込みには十分注意してください。また、結露はシミや波打ちの原因となるので、こまめに拭き取りましょう。
【トイレ】床にこぼれた小水や結露水をそのまま放置しておくと、便器と床材の隙間や継ぎ目に入り込み、アンモニアによりシミが生じることがありますので、速やかに拭き取ってください。

その他の液体類もすぐに拭き取る

薬品類や強アルカリ性洗剤(漂白剤、カビ取り剤など)、コーヒーや醤油、灯油などをこぼすと変色する可能性があります。固く絞った布ですぐに拭き取ってください。また、靴墨や毛染め剤、パーマ液などの汚れは取れません。ご使用の際には、フロアの上にカバーなどを敷いてください。

直射日光は避ける

窓際など直射日光が長時間当たると、日焼けによる変色やヒビ割れが生じやすくなります。カーテンやブラインドなどで直射日光を遮ると日焼けを抑えることができます。
また、天然木を使用したフロアでは、太陽光や蛍光灯の光により、色が濃くなる変色や、色があせる退色が発生し、光が当たる部分と、カーペットや家具などで光が当たらない部分との色合いに差が生じることがあります。

落書きにはエタノールかベンジン

クレヨン、マジック、水性インキ、絵の具などが付着した際は、まず固く絞った布で水拭きしてください。それでも取れない場合は、消毒用エタノールか染み抜き用ベンジンを含ませた布で軽く速やかに拭き取ってください。

オイル塗装仕上げのフロアには使用しないでください。

熱に注意

フロアは熱が苦手です。長時間熱が加わると表面が乾燥してヒビ割れの原因になります。
また、極めて高温なものに直接触れると焦げてしまいます。

熱に注意が必要なもの
【暖房器具】温風ヒーターの熱風や反射式ストーブの熱気などが直接フロアに当たると、ヒビ割れや変色の原因になります。 小さなマットなどを熱風や熱気が当たる部分に敷いて保護してください。
【ホットカーペット】ホットカーペットとフロアの間に熱がこもり、ヒビ割れなどの原因になります。ご使用の際は、熱が直接伝わらないように、フロアとの間に断熱性のあるシートやカーペットなどを敷いて保護してください。
【タバコ・アイロンなど】直接フロアに触れると、熱による損傷の原因になります。一度ついた焦げ跡は取れませんのでご注意ください。

家具やキャスター類などによる傷を防止

フロアの上には様々な家具が置かれます。家具の脚など床と触れる部分の形状によっては、フロア表面にキズや凹み、基材の剥離による浮きを発生させる要因となります。それを防ぐための配慮が必要であることをご理解ください。

テーブル・イスなど

テーブルやイスをひきずるとフロア表面を傷つけることがあります。またイスに人が座る際に、座り方によってはイスの脚で凹みが出来ることもあります。
キズや凹みの防止のために脚の先にフェルトなどを貼ることをお勧めします。

重量物

ピアノなどの重量物を置く場合は、保護板などを敷き、重量を分散させてください。
部分的に荷重がかかると、キズや凹みの原因となります。

キャスター付きの家具など

キャスター付きのイスや家具は、キャスターの動く頻度や重量によりフロア表面に凹みやキズを発生させることとなります。また、同じ箇所での動きが長期間繰り返されると、基材や表面材がはがれ、フロア表面に浮きが発生することもあります。
キャスター付きのイスなどを使用する場合、カーペットやマットなどを敷いて保護してください。また、車いすで室外から入る際は、砂やゴミが残っていると、傷がついたり砂などは目地に入って取りにくくなりますのでご注意ください。

※「耐凹み性能」や「耐キャスター性能」がある製品は、キズがつきにくくなっています。ただし、キズがまったくつかないわけではありませんのでご注意ください。

ご注意ください

下記事例が発生すると床の貼り替えが必要になるのでご注意ください。

ゴムによるシミ

塗料による汚染

ゴム、フェルト、マットでもシミが発生!
ピアノなどの重量物の下に敷く消音材にゴム製のものを使用すると、消音材の形に黒っぽくシミがつく場合があります。
シート貼りフロアでは、椅子の脚に使用されている保護キャップやキャスター、カーペットやマットの裏面がゴムやラテックスの場合、含有成分がフロア表面に付着・浸透し、着色や変色、ツヤムラが生じる可能性があります。
染料を含む物質(インキ、薬品、毛染め剤、チョークリールの粉)は、床材表面に接触することで、成分が付着・浸透しフロアを汚染することがあります。

粘着テープによる汚染

粘着テープにも注意!
カーペットやマットなどの固定に粘着テープ(ガムテープや両面テープ)を使用すると、はがす時などにフロア表面を傷める原因になりますので避けてください。
ポイント
  • ハンドクリームを使用すると粘着テープがはがしやすくなります。
  • ドライヤーやスチームなどの熱はフロアを傷めますので使用しないでください。

ペットとの暮らし

室内で犬や猫などのペットを飼っていると、フロアを傷める要因がいくつかあります。
お客様がペットと楽しく暮らすためにも、ペットやフロアへの配慮が必要となります。

抜け毛の掃除
ペットからは、常に抜け毛が出ます。特に生え変わりの時期には顕著になり、フロアの上にも多量の抜け毛が見られることとなります。抜け毛の掃除には、掃除機やフロア用粘着ローラー(通称「コロコロ」)をご使用ください。
化学ぞうきんや化学モップは使用しないでください。
ポイント

一般的に、抜け毛対策には定期的なトリミングやこまめなブラッシングが効果的とされています(詳しくはペットショップなどにご相談ください)。

ペットの排泄物の処理
ペットの排泄物をそのまま放置しておくと、水濡れよりもシミ・変色・ヒビ割れの原因になる可能性が高くなります。
見つけたらすぐに固く絞った布で拭き取ってください。
ポイント

ペットのトイレ周辺にはマットなどを敷くことをお勧めします。

爪や足のお手入れ

ペットの爪はフロアを傷つける要因です。また、歩行時の滑りの要因にもなります。爪のお手入れをこまめに行いましょう。

ペットの足先の毛が肉球まで伸びていると、フロアの上を歩行の際、滑りやすくなります。足の毛のお手入れをこまめに行いましょう。また、冬場の乾燥した季節には肉球も乾燥し滑りやすくなります。このような場合は、肉球用クリームを塗ると効果的です。
なお、加齢により肉球は固く乾燥し、また足の筋力も低下すると滑りやすくなるので注意しましょう。